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装飾用のクロムメッキと工業用のクロムメッキの違いですが、メッキそのものはどちらも同じ硬質クロムメッキです。二つのメッキ大きな違いはメッキの厚みが違います。それは、それぞれのメッキの目的が違うためです。装飾クロムメッキの目的は、耐食性と意匠性が主な目的であります。そのため、メッキの厚みは薄く、一般的には0.1μm~0.5μm程度であります。耐食性はクロムメッキが空気に触れることにより、その表面に非常に強固な酸化被膜を形成し、母材の腐食を防ぎます。また、メッキ表面は光沢のある色調になり、その意匠性を目的として自動車部品などにも利用されています。一方、工業用クロムメッキの目的は、耐食性や耐摩耗性、耐傷性などを目的に被覆されています。そのため、硬質クロムメッキが持つ硬度(ビッカース硬度:Hv800~1000)を生かし、耐年数を延ばすためにメッキ厚みは厚く施工されています。一般的には10μm~200μm程度施工されています。