【9月23日 AFP】米ニュージャージー(New Jersey)州の警察当局は22日、ニューヨーク(New York)中心部から北西に車で1時間ほど離れた森を友人らと散策していた男性(22)がアメリカクロクマに襲われて死亡したと発表した。

 被害に遭ったのは、ダーシュ・パテル(Darsh Patel)さん。21日に友人4人と共にニュージャージー州ウエストミルフォード(West Milford)に近いアプショワ自然保護区(Apshawa Preserve)にハイキングに訪れていたところ、アメリカクロクマに襲われた。

 警察によると、この場所はニューヨークから北西に約65キロ離れた地点。クマが追ってきたため、「混乱した5人は別々の方向へと逃げた」。その後、4人は再会したものの、パテルさんの姿が見えないことから警察に通報。捜索救助隊が約2時間後の午後6時(日本時間22日午前7時)ごろ、パテルさんの遺体を発見した。「現場の状況から、被害者はクマに襲われたものとみられる。現場にいたクマは、その場で射殺した」という。

 同州環境保護局がAFPに明らかにしたところによると、ニュージャージー州内で人がクマに襲われ、死亡したのは1852年以来。同州北西部には1800~2400頭のアメリカクロクマが生息しているとみられている。また、アメリカクロクマの生息は21ある州内全ての郡で確認されている。(c)AFP