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歴史的な事件が急展開した。1970年代に連続企業爆破事件を起こした過激派組織「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗る男が見つかった。半世紀にわたって逃亡を続ける桐島容疑者なのか。発見の一報に衝撃が広がった。
「『桐島聡』と名乗る男性が入院している」――。公安部に神奈川県警から情報が寄せられたのは25日だった。公安部は神奈川県鎌倉市内の病院に捜査員を派遣。本人の可能性が高いとの感触を得た。
捜査員の一人は、「桐島容疑者の足取りはつかめていなかった。本人であれば、長年追い続けた捜査員たちの悲願が果たされる」と興奮した様子で話した。
男が入院中の鎌倉市内の病院前には26日夕、報道陣約30人が集まり、騒然とした雰囲気に包まれた。
連続企業爆破事件を巡っては、75年5月、主要メンバー7人が一斉に逮捕されたが、桐島容疑者は捜査の目をかいくぐってきた。
手配資料などによると、桐島容疑者は広島県神辺町(現・福山市)出身で、県内の高校を卒業後、72年に明治学院大学に入学した。
75年4月、在学中に東アジア反日武装戦線の「さそり」グループのメンバーとして事件を起こし、逃走直前まで、東京都新宿区歌舞伎町の大衆料理店でアルバイトをしていたとされる。
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