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J-GLOBAL ID:201502289496037820   整理番号:15A0452336

事故から学ぶリスクの低減 28 重大事故防止とハインリッヒの法則

著者 (1件):
資料名:
巻: 66  号:ページ: 353-355  発行年: 2015年04月01日 
JST資料番号: Y0212B  ISSN: 1881-0462  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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読者の質問『重大事故を減らすことは,軽度の災害を減らすことで達成できると考えてきたが,日本と欧米との災害比較データをみると,死亡災害と休業災害は独立していると感じる。1)重大災害に対する対策は,軽度の災害対策と別に講じなければならないのか,2)日本と欧米との災害比較データが意味するところは,重大事故の原因が,必ずしも,軽度災害の延長線上にないのではないか。その場合,ハインリッヒの法則はどのように考えればよいのか。』に答えた。日本と欧米との災害発生率の違いは,すべての事故を防止するという考え方の日本と,重大事故防止に重点を置く欧米の考え方との違いである。まず,ハインリッヒの法則について説明した。第1法則は”Rule of Four”,第2法則はActs of God”であり,第3法則が”The Foundations of Major Injury”である。1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり,さらにその背後には300件のヒヤリ・ハットがあるとした「1:29:300」の法則で,通常はこれがハインリッヒの法則と呼ばれている。「軽度の事故も見逃すな」と,すべてのリスクに手を打とうとするのは,ハインリッヒの法則の拡大解釈と考える。次に,イギリスの安全衛生庁(HSE)の考え方を解説し,さらに,福島第一原子力発電所事故から学ぶことを述べた。日本のリスクマネジメントの課題は,1)すべてのリスクに対策を講じるのではなく,重大事故防止に重点を置く,2)発生確率がゼロでない以上事故は起き得るので,それでも起きてしまったときの対策を講じる,ことである。
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分類 (4件):
分類
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災害・防災一般  ,  安全管理  ,  その他の災害,防災  ,  人間機械系 
引用文献 (5件):
  • 中村昌允:「どこまで安全を求めるか」、安全と健康、第66巻1号、p.42~P.45 (2015)
  • 三上喜貴:シリーズ:安全安心社会研究の古典を読むNo.1 ハインリッヒの「産業災害防止論」 http://safety.nagaokaut.ac.jp/~safety/wp-content/uploads/2013/12/anzen_01-05.pdf
  • 畑村洋太郎、安部誠治、渕上正朗:「福島原発事故はなぜ起こったが 政府事故調核心解説」、p.77、p.185、講談社 (2013)
  • T.クレッツ著、長谷川和俊訳:「化学プラントの本質安全設計-ユーザー優先の装置をつくるために」、p.33~p.78、化学工業日報社 (1995年)
  • 山之内秀一郎:「なぜ起こる鉄道事故」、p.312~p.317、朝日新聞社 (2005年)
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
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