急死のプレイメイト、死因はカイロプラクティックだった

女性自身 1020()1722分配信

 

カイロプラクティックは手技によって頸部通、肩こり、腰痛、などを治療する方法である。日本にはこの資格はないため、少数の人がアメリカの専門学校に留学し資格を取ってきている。日本ではほとんどが必要な研修を受けずに開業している様である。中にはほんの数日間研修と称する高額なセミナーを受けて自称「カイロプラクター」となる人もいるようである。

カイロプラクテイックは基本的には危険を伴う手技である。特に頸椎に対しては猛撃矯正的なものもある。解剖学や生理学の知識がない人々が行った場合にはこのような悪い結果になることもある。頸椎は脳に近く血管、神経が通っている。また胸郭とはちがい、周りに保護する骨性成分がないため、頸椎自体がいわば外界に対してむき出しの状況だ。これは人体の構造上仕方がないことである。頸椎と腰椎は可動性が高い分、関節捻挫を生じやすく椎間板の変性や外傷でヘルニアを生じやすい。

頸椎ヘルニアは一度生じたらなかなか大変な疾患である。頸椎には脳から脊髄がつながっており、ヘルニアと言えども一種の脊髄損傷である。手足のしびれや痛みがひどくなるが、最終的には手術治療以外に方法はない。軽いヘルニアをカイロプラクテイックで施術して悪化したとかマヒが生じたとか聞くことがあるが、今回の事故はまさしくそのものである。カイロプラクテイックの資格があってもこのような危険な事故が生じるのがカイロプラクテイックであることを我々は知っておくべきだろう。

日本でも無資格で人の体を手技によって治療する人たちがいる。これこそは規制がなされる分野だろう。なんでも規制緩和していいわけではない。

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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161020-00010010-jisin-peo

今年2月に米『PLAYBOY』誌のモデル、ケイティ・メイ(34)が、何の前触れもなく脳卒中を起こし、その数日後に死亡した。その原因がようやく明らかになった。   ロサンゼルス郡検視局によると、彼女は亡くなる数日前、首にカイロプラクティックの施術を受けていた。指圧療法士が首を曲げた際、左の椎骨動脈が裂けてしまったという。椎骨動脈は、首の左右に二本通る動脈で、脳に血液を送るという重要な役割を担っている。この動脈が傷つけられたことで血流が妨げられ、脳卒中を起こしたことが直接の死因となった。   メイは130日に「撮影中に首をひねってしまって、今朝調整してもらったの。すっごく痛い! 他に家でできる治療法を知らない?」とツイートしている。ファンからは「温かい湿布をして横になって」「リラックスしてNetflixを見る! これに限るよ」といったアドバイスが寄せられ、メイは律儀に「ありがとう! やってみる」と返答している。この“調整”によって、彼女は24日に命を落としてしまった。   メイはシングルマザーとして、ミアという小学生の娘を育てていた。遺族はミアの学費をまかなうため、メイが亡くなった直後に10万ドルをゴールに設定したクラウドファンディングを開設。寄付額は1020日時点で31554ドルと、あまり伸びていない。