日本では老人が正月に餅を、小さな子が凍らせたこんにゃくゼリーを噛まずに飲み込んで窒息死する事故が発生していますが、韓国ではサンナクチ(生のテナガダコ)を喉に詰まらせて死ぬケースが相次いでいるようです。
光州MBCニュースによると、今月6日にも全羅南道霊岩郡新北面で、82歳の老人がサンナクチを食べて倒れ死亡する事故があったとか。「過去1年間で、サンナクチを食べて死亡した高齢者は、全羅南道だけで4人目」だそうです。
サンナクチを喉に詰まらせると、体内に酸素を供給することができず、4・5分で脳に損傷が起こる可能性があるため、早い応急処置が必要とのことで、喉を詰まらせた人に意識がある場合には、自分で咳をして喉に詰まったサンナクチを取り除き、意識がないときには、他の人が腹部を押すなどして除去しなければならないそうです。
記事では、サンナクチは細かく切ってよく噛んで食べ、高齢者の場合には、なるべくなら火を通してほしいと注意喚起しているようですが、煮たり茹でたりしたら、本来のサンナクチの味ではなくなってしまいます。
韓国では数年前、付き合っていた女性に保険金をかけ、サンナクチを無理やり食べさせて窒息死させた容疑で男性が逮捕された事件が話題になりました。結局のところ男性は、裁判では殺人に関しては証拠不十分で無罪を受け、窃盗などの罪で懲役刑になったようですが、この事件によって、サンナクチが窒息死の原因になるという認識が、韓国人のあいだでは以前に増して広まったようです。
2014年4月11日金曜日
サンナクチ食べ、窒息死相次ぐ
16:02
JST