3年間で79人が用水路で転落死の異様…それも8割が明るい時間帯 岡山県調査

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3年間で79人が用水路で転落死の異様…それも8割が明るい時間帯 岡山県調査
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 岡山県内で多発する用水路などへの転落事故を防止しようと、26日、岡山市北区の県運転免許センターで「第2回用水路等転落事故防止対策検討会議」が開かれた。県や県警、自治体の担当者ら約100人が参加し、事故の発生状況を踏まえた効果的な安全対策について検討。県の調査で、過去3年間に用水路への転落による死者が79人に上ることが明らかにされた。

消防の出動1143件…

 県は、平成25〜27年の用水路転落事故に関する調査を県内の各消防局に依頼。その結果、3年間で出動件数は1143件で、死者は79人に上った。死者の約7割が65歳以上の高齢者で、50歳以上が約9割を占めることが明らかになった。死者の約7割が徒歩で、事故通報の時間別では「午前6時〜午後6時」の明るい時間帯が約8割を占めることも報告された。

 県によると、今年1〜6月の県内各消防局の用水路転落関係の出動件数は199件で、死者は17人。県は「過去3年間の半年の平均件数と同程度の結果。現時点では啓発が浸透していない可能性がある」とした。

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