宮城県の小さく綺麗で穏やかな海辺に住む、はげたま(禿頭)おっさんの~ごまめの歯軋り~

子供や高齢者は国の宝、且つ障害者等社会的弱者の人権を尊重し守ってこその先進国。年々逆行する現実に抗し当り前の国にしよう!

★民主党の終章(1)~福島第一原発事故、米の汚染実測地図握り潰した官僚~

2012年06月19日 17時32分57秒 | 女川原発 & 関連

【2011年3月17日~19日、米エネルギー省が米軍機で空から放射線測定(モニタリング)を行って詳細な「汚染地図」を日本側に提供したもので、日本のSPEEDIの予測とも一致している=朝日新聞】

かみさんのホームページ『阿部りつ子の女川町(おながわちょう)便り』

米の放射線実測図、政府が放置 原発事故避難に生かさず
米エネルギー省が昨年3月に航空機モニタリングした結果(朝日新聞)

【朝日新聞6月18日朝刊第一面】

≪東京電力福島第一原子力発電所の事故直後の昨年3月17~19日、米エネルギー省が米軍機で空から放射線測定(モニタリング)を行って詳細な「汚染地図」を提供したのに、日本政府はこのデータを公表せず、住民の避難に活用していなかったことがわかった。放射性物質が大量に放出される中、北西方向に帯状に広がる高濃度地域が一目でわかるデータが死蔵され、大勢の住民が汚染地域を避難先や避難経路に選んだ。

 政府の初動対応では、汚染の広がりを予測する緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の試算結果の公表遅れが問題となった。同システムの予測値と決定的に違うのは、米エネルギー省のデータが放射能の拡散方向を示す実測値だったことだ。

 米エネルギー省は原発事故直後の昨年3月17~19日、米軍機2機に、地上の放射線量の分布を電子地図に表示する空中測定システム(AMS)と呼ばれる機材を搭載して、福島第一原発から半径約45キロの地域の線量を計測した。

 その結果、福島県の浪江町や飯舘村などを含む福島第一の北西方向に、30キロ超にわたり1時間当たり125マイクロシーベルトを超える高い線量の地域が帯状に広がっていることが判明。この線量は8時間で一般市民の年間被曝線量の限度を超える数値だった。

 外務省によると、測定結果を基に作製された汚染地図は3月18日と20日の計2回、在日米大使館経由で同省に電子メールで提供され、同省が直後にメールを経済産業省原子力安全・保安院と、線量測定の実務を担っていた文部科学省にそれぞれ転送した。文科省科学技術・学術政策局の渡辺格次長ら複数の関係機関幹部によれば、同省と保安院は、データを公表せず、首相官邸や原子力安全委員会にも伝えなかったという。≫  (朝日新聞からの引用終わり)

民主党の「政治主導」とは、かくも官僚にばかにされていた~官僚が国民の命を軽く考えている事の何よりの証左であるが、人間として許されない行為である

 昨年の大震災(2011、3,11)に伴う、史上最悪の福島第一原発過酷事故のさなか、菅直人・民主党政権に危機管理能力が皆無だった事はすでに露呈済みである。

ところがまた、それを裏付ける衝撃的な事実が明らかになった。

改めて背筋の寒くなる話しである。

 福島県民の命を危険に晒しながら、当時の官房長官・枝野は「ただちに健康に影響を与えるものではない」と、繰り返すばかりだったが、その裏には、こんなとんでもない事実があったのである。

原発事故に対するどんな体制やシステムを作り説得しようと、上の人間や担当する人間がダメなら全てダメという絵に描いたような実例である。

 その枝野が、経済産業大臣に横滑りして、またぞろ国民を愚ろうする発言を繰り返しながらも、関係閣僚として『大飯原発3・4号機の再起動』決定の政治判断をするこの国、否、野田・民主党政権の危うさは尋常ではなく、到底信用できるものではない事は明らかであろう。

それについては、次稿で書くつもりである。

 

 それにしても、事故後一週間後にアメリカの航空機で調べたこれら高濃度汚染の流れは、日本のSPEEDIの予測とも一致しているのである。

 この汚染地図は3月18日と20日に在日アメリカ大使館から外務省へ電子メールで知らされ、外務省は経済産業省原子力安全・保安院と文部科学省に転送したという。

ところが驚くことに、受け取った文科省と経産省原子力安全・保安院はこれを公表せず、首相官邸にも原子力安全委員会にも伝えず握りつぶしたのであるから、木端役人のその責任は極めて重いと言わざるを得ない。

 そしてこの事態から見えて来るのは、権威があるはずの首相官邸も内閣府原子力安全員会も木端役人にすっかり舐められていた事であり、木端役人(官僚)の見事なまでの面従腹背ぶりと被災者を一切考えないその非人間性であるから、我々国民は到底許す事はできない。

 これが明るみに出た現在、両省は責任の擦り付けあいには熱心であるが、誰一人責任を取っていない上、野田・民主党政権も、事を大きくしたくないのか消費税増税しか頭にないのか解らぬが、ならば知らぬ顔の半兵衛を決め込もうとしているようにしか見えない。

 これが政権交代前に民主党が叫んだ『政治主導』の中身の結末であり、二重三重にも被害を被った福島県民は泣くに泣けないのであるから、我々国民はこの実態をしかと見て記憶しておかなければならない。

  それにしても当時、何も知らされなかった大勢の被災住民は、この高濃度汚染地域を避難先・避難経路としていたのであるから、私は自分の事以上に悔しい思いである。

米エネルギー省は、3月23日にこの汚染マップをアメリカで発表したという。

これは当然報道されたというが、先に書いた事情で日本国内で被災住民避難に生かすことにはつながらなかったのである。

  我らが福島の同胞(県民)は、緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の予測図もパニックを起こすから、との理由で教えてもらえず、教えてもらえれば正しい避難が出来たであろうアメリカの測った唯一の実測図も教えてもらえず、浴びなくていい放射能を浴びせられ、無意味な『ただちに健康に影響はない』論に騙され、飯館村の人々など実に多くの人々が一か月以上も汚染された地域で生活していたのである。

 3・11から何も変わらない民主党政権下体制と組織・人間たちが、今度も「絶対大丈夫」という『新たな安全神話』を創り、取りもしない『国が責任を持つ』論で地元を説得したとして『大飯原発再起動』で暴走を始めたが、福島第一原発過酷事故の真相(深層)は、何も明らかにされておらず検証されていないのであり、今後もまた何か当時の真相が出て来るに違いない。

 多くの善良な国民は今、民主党及びその政権の、『国民の生活より自分の当選第一』の本質を見抜き、政権交代前の2009年衆議院議員選挙での、『マニュフェストは疑似餌』であった事を知り、無念に思っていると思う。

そして、それの同種の行為を指して一般社会では、『詐欺』とか『ペテン』と言うのである。

 野田・政権も長くはない。

民主党政権というのは国民の審判を経ないで3代続いたとはいうものの、それは衆議院議員の一期だけの就任期間に出現した、いわば時代の谷間に咲いた”あだ花”であり、『庶民にとって最悪の内閣』としか、後世の人々から言われないであろう。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (備忘録としてまとめてみました。 )
2012-07-11 23:57:00
備忘録としてまとめてみました。


【原発のようなハコモノ利権政治の復活】

みなさんはテレビ報道を信じて消費税増税が社会保障目的と思っていませんか?

実は自民党が骨抜きにして、原発のようなハコモノ利権政治の復活を目論んでいます。


動き出す200兆円公共投資!増税談合で利権分け前か
ttp://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120701/plt1207010719001-n1.htm

自民党は「国土強靭化法案」を今国会に提出している。10年間で総額200兆円をインフラ整備などに集中投資するという。

ちなみに、3党合意によって、消費税増税分を公共事業につぎ込むような条文修正もされている。もう社会保障の充実に使うという野田首相の言葉はとうになくなっている。

公共投資をすれば名目GDP(国内総生産)が伸びるという人もいるが、名目GDP伸び率と名目公共投資伸び率のデータを見ると関係はない。



【原子力ムラ・東電の手先のマスコミがヒタ隠しにする4号機海側、中は爆発と火災で真っ黒こげ】
ttp://fukushima-diary.com/2012/06/reactor-4-lost-most-of-the-wall-on-sea-side/

これは何の写真かといいますと、福島第一原発4号機の建物を海側から写した航空写真です。
ttp://blog-imgs-45-origin.fc2.com/k/i/i/kii75/20120604120156cf5.gif
ttp://kii75.blog55.fc2.com/blog-entry-370.html

海側からの写真で明確に分かるように、3号機の爆煙が上がっている建屋中央にあるのは、燃料プールではなく原子炉です。
Fukushima Unit 3 Steam-Explosion Theory
ttp://iangoddard.com/fukushima01.html
Fukushima Nuclear Blast?
ttp://www.youtube.com/watch?v=1Q3ljfLvHww



【放射能を撒き散らす大雑把な4号機解体作業に批判噴出!日本の未熟な核技術をまた世界に露呈】

国外では東電発表や東電そのものが全く信用されておらず、4号機爆発の原因は4号機燃料プールと言われています。
破損状況も4号機燃料プール付近が最もひどい状況です。
そこで繰り広げられる恐ろしい解体作業に批判が殺到しています。
米軍のトモダチ作戦の戦闘機は除染に一ヶ月かかりましたが、この建物は50メートル四方の立方体、しかも空ではなく原発事故現場ですからね。
ttp://ceron.jp/url/www.youtube.com/watch?v=Z2-zrOGgm8U
ttp://www.youtube.com/watch?v=Z2-zrOGgm8U



【全ての原発は違法.wmv】
ttp://www.youtube.com/watch?v=b4gm619_qK0


【自民党は国家が国民を縛る憲法を考える危険政党】
ttp://toro.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1336045657/





【野田の「命を守る」は大ウソ】

考えてもみて下さい。

日本は地震大国であるとともに、台風被害も多く、毎年あちらこちらで数万戸程度の停電が起きています。

その度に病院で死体の山が築かれていますか?

そんなことはありませんね。非常用の電気系統に切り替わりますから。

原子力ムラの肉奴隷、自民の対立軸であるリベラルとは真逆の自民の犬、漁火会松下政経塾野田の「停電したら死人が出るから、命を守るノダ」は大ウソなんですよ。

もし、野田が停電により多くの人命が失われていると言うのであれば、原発を稼働させるよりもまず、多くの停電の原因である世にも恐ろしい人類にとっての脅威・大量虐殺生命体「カラスやヘビ」と、人類との最終戦争の緊急声明でも出すべきです。

本当に停電により多くの人命が失われているのであればね。

↓野田説が正しければ、既に野田の足元である東京でも国民の大量死が!!

東京都内で停電頻発の謎ーー東電管内いたるところで
ttp://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65813281.html

カラスの抜け道、ヘビの謎…毎週どこかで停電が
ttp://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20120521-OYT8T00726.htm
岡山県内では2011年度、動物による停電が43件(カラス18件、ヘビ25件)発生した。12年度も4月1日~5月16日の1か月半で、24件(カラス13件、ヘビ11件)あり、延べ約3万9000戸が停電した。

カラス、ヘビが原因の停電頻発 電力会社、対策に苦慮
ttp://town.sanyo.oni.co.jp/news_s/d/2012060919050012




【やらせメールで民意をネジ曲げ原発反対を賛成に!!原子力ムラ総本山自民の組織的書き込みに要注意】

九電やらせメール:佐賀知事 自民系県議に働きかけ求める - 毎日jp(毎日新聞)
ttp://ceron.jp/url/mainichi.jp/select/jiken/news/20110806k0000e040053000c.html
佐賀県の古川康知事が九州電力の「やらせメール」を誘発する発言をした問題で、九電幹部が作成した古川知事の発言メモの概要が九電関係者への取材で分かった。九電玄海原発(同県玄海町)2、3号機の運転再開に向け、九電に対し、支持者などを通じて自民党系県議に働きかけるように求め、国主催の県民向け説明番組には賛成意見の投稿を要請する内容になっている。  メモの概要によると、古川知事は「自民党系県議に選挙を通じ...[続きを読む]

やらせメール問題 佐賀知事が陳謝「自民なら理解、と…軽率発言」 - MSN産経ニュース
ttp://ceron.jp/url/sankei.jp.msn.com/politics/news/110809/lcl11080913150003-n1.htm
佐賀県議会原子力安全対策等特別委員会は9日、古川康知事を参考人招致し、九州電力玄海原子力発電所(同県玄海町)の説明番組をめぐる「やらせメール」問題の引き金になったとされる知事発言の事実関係をただした。古川知事は「県民に迷惑をかけた」と陳謝したが、九電側が知事とのやりとりについて残したメモについては「発言した趣旨や真意と違った内容で報道されている。強い違和感を覚えている」と語った。 「原発は基幹産...[続きを読む]



【官邸と東電の言い分のどちらが正しいか、テレビ会議システムの非公開が問題】

現在、官邸と東電の言い分のどちらが正しいかで、テレビ会議システムの非公開が問題となっています。

テレビ会議システムの記録は東電が保有していて、東電が出さないんですね、彼らの言い分が正しければ鬼の首を取ったように出してくるであろう決定的証拠を。

その証拠を枝野は出せと言っていますが、東電はイヤだと。wwwwww

東電は語るに落ちた格好です。

それにしても、テレビ報道はすっかりダメになってしまいましたね。


ちなみに事故調がテレビ会議システム隠蔽の片棒担ぎの張本人ですよ。

強制的に公開させることができたのに、それをしなかった。

事故調メンバーは石橋克彦と田中三彦以外は、ほぼ自民系の推進派。

テレビ会議システムが公開されれば、官邸と東電の主張の食い違いの真相のほか、これまで知られなかった事故の全貌が分かってくる。

枝野は公開しろと再三言っているが、酔いどれ船長の尖閣ビデオ程度で公開しろと馬鹿騒ぎしていた自民シンパは、このテレビ会議システムのビデオに関しては全く触れようともしない。

また、事故調は卑劣にも「漠然とした人数ながらも、10人程度の人員を現場に残留させることを想定していた」が「それは全面撤退ではない」などという東電からのヒアリング結果、要するに東電の言い逃れを最終報告書には載せずに、東電の撤退は官邸の勘違いという嘘の内容に書き換えてしまった。

第二原発ですら地震と津波による原発震災の被害を、数千人規模で抑えたのですがね……。


コメントを投稿