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直接証拠なしの「生タコ殺人事件」被告に無期懲役、交際男性の殺害認定

直接証拠なしの「生タコ殺人事件」被告に無期懲役、交際男性の殺害認定

Posted October. 12, 2012 07:54,   

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10年、仁川(インチョン)で発生したいわゆる「生タコ殺人事件」の被疑者、キム某被告(31)に1審裁判所が無期懲役を言い渡した。

仁川地裁刑事12部(朴二奎部長判事)は、交際女性のユン某氏(当時21歳)を殺害した後、生タコを食べて窒息死したように見せかけて巨額の保険金を受け取った容疑で拘束起訴されたキム被告に11日、無期懲役を言い渡した。裁判部は、「ユン氏が生タコを食べて窒息死したとしたら、心肺機能が停止されるまでに呼吸混乱で激烈な身動きがあって当然だが、事件当日、モーテル部屋の中の写真など、記録を勘案すれば、そのような跡はなかった」とし、「キム被告がユン氏を制圧して、タオルなど柔らかい布で鼻と口を塞ぐなど、呼吸を困難にしたものと思われる」と判断した。

キム被告は10月4月半ばの未明、ユン氏と一緒に仁川市南区(ナムグ)のあるモーテルに宿泊し、1時間後、モーテルの従業員に「彼女がタコを食べてから息をしていない」と言って、救急車を要請した。ユン氏はすぐ病院に運ばれたが、約10日後に死亡した。単純事故死と判断した遺家族は解剖をしないまま、娘の葬式を行って遺体を火葬した。

しかし、その後、ユン氏の両親宛に保険証書が送られてから事態は一変した。この保険は死亡したユン氏名義になっている2億ウォンの死亡保険。ユン氏が死亡する約1ヵ月前の10年3月、この保険に加入されていて、死亡する数日前に法定相続人がユン氏の直系家族から交際男性のキム被告に変更されていた。ユン氏家族は警察に再捜査を要求し、結局、キム被告がユン氏を殺害したことが分かった。事件発生当時、ユン氏が食べたタコもモーテルに投宿する直前にキム被告が買ったもので、キム被告は保険金をもらった後、ユン氏家族と連絡を絶った。

検察は先月初め、仁川地裁で行われた公判でキム被告に死刑を求刑した。キム容疑者は同日、法廷を退場する時に裁判部に向かって「お疲れ様でした」と叫ぶなど、図々しい姿を見せた。

死亡したユン氏の父親は、「国民の皆さんが深い関心を持ってくださったおかげで、無期懲役という厳罰を与えられた。死んだ娘があの世で安らかに眠ってほしい」と話した。



run-juno@donga.com